日本人の歯に対する美意識は、年々高まっています。
それだけに、歯を白く綺麗なものにしたいと願う気持ちも強いことでしょう。
そこで、歯が汚れていく原因とその対処法について、詳しくご紹介していきます。
歯垢や歯石が沈着していくことで、歯が黄色く見えることはよくあります。
私たちの歯は、きちんとお掃除しないと、日々歯垢や歯石が溜まっていきます。
お風呂場に溜まる湯垢のようなものですね。
歯垢や歯石は時間が経過すると、黄色くなっていきます。
それが歯全体を黄ばませて見せるのです。
こういったケースであれば、歯医者さんでティースクリーニングを受けることで解消できます。
歯が着色する原因で、最も一般的なものは、タバコのヤニやコーヒーなどの着色性物質です。
こういった習慣がある人は、毎日、歯の表面に着色性物質が蓄積していきます。
具体的には、これらの物質がエナメル質の中に入り込んで、段々と歯を着色していくのです。
このケースでは、通常のホワイトニング治療が最大の効果を発揮します。
歯科クリニックで行われるホワイトニング治療では、過酸化水素が含まれている薬剤を使用します。
これを歯の表面に塗布することで、エナメル質が漂白されるのです。
つまり、エナメル質の中に入り込んだ着色性物質が分解されるとお考えください。
その結果、歯が持つ本来の白さを取り戻すことができます。
ホワイトニング剤である過酸化水素は、健康な歯に対して効果を発揮するものです。
ですから、神経を抜いたことによって変色した歯に対しては、ホワイトニング効果を持ちません。
また、当然と言えば当然ですが、レジンやセラミック、それから銀歯などの着色をホワイトニング剤によって取り除くことは不可能です。
では、これらのケースでは、どうやって歯を綺麗にしていくのでしょうか。
神経を抜いて死んでしまった歯に対しても、実は、有効なホワイトニング法が確立されています。
それはウォーキングブリーチ法です。
ウォーキングブリーチ法であれば、歯の内側からホワイトニング剤を作用させるため、死んでしまった歯でも白くすることができます。
レジンやセラミックが着色してしまった場合は、新しいものに作り変えることで、歯を白くします。
銀歯に関しては、新たにセラミック製のクラウンなどを作成するなどして、歯を白くすることができます。
このように、歯が着色する原因は様々で、その対処法にも色々なものが用意されているのです。